
カンボジアって聞くと「貧しい国」とか「病気が多い」っていうマイナスのイメージがどうしても多いけど、実際のところはどうなんだろう?

ひとことでカンボジアと言っても実際は色んな姿を持ち合わせているんだ。今回は、そんなカンボジアが見せる姿の一部を見ていくことにするよ。
カンボジアって実際どんな感じ?データを使って考えた
「カンボジア」って聞いて何を思い浮かべる?
行ったことない人に聞いてみると、世界遺産として有名な「アンコールワット」のほかに「地雷」や「貧困」というイメージを持っていることが多いんだ。
今回は、なんとなく抱いていたカンボジアのイメージをデータを基にしながら考えていくよ。
じゃあ早速考えていこうか。
うわさ1:カンボジアには今も地雷がたくさん埋まっているんでしょ?
ある程度以上の年齢の人に聞くと、「カンボジア=地雷」のイメージを持っていることが多いね。
実際、カンボジアは1970年から1993年まで(うち1975年から79年までの四年間がポルポト率いるクメールルージュ時代)のなんと23年もの間内戦があったんだけど、そのときに大量の地雷がカンボジアの大地に撒かれた。
では、現在の状況はどうなんだろう?
(出典:Open Development Cambodia)
上の画像を見てもらうと西の州が真っ赤だね。
一番地雷の被害者の多いバッタンバン州では、2014年には一年間で40人の地雷被害者が出てしまった。
ここはポルポト派が最後まで抵抗していた地域で、追手がこれないように大量に地雷を設置したんだ。
それこそどこに設置したかわからないくらいにね。
一方で、プノンペンやシェムリアップ州といった観光客がよく訪れる場所には現在のところ地雷被害者は出ていない。
ほとんど地雷の心配はないと言えるよ。
うわさ2:カンボジアの人は今も貧しい中で生活しているんでしょ?
全体的な傾向を考えると、今までより経済状況は格段に良くなっているよ!
GDPの成長率も毎年7%ほど上昇しているよ。
もっとわかりやすいのが、紡績工場で働いている人々(洋服を作ったりしている工場ワーカー)の最低賃金の推移だよ。(カンボジアでは、最低賃金が法的に定められているのが紡績業だけなんだ。)
(出典:JETRO)
上の図を見てみると、2012年では一か月61ドルだったのに2017年ではなんと153ドルにまで上昇しているね!
図には載っていないけど、2018年はさらに上昇して170ドルに。
6年で最低賃金が3倍くらいになるってすさまじいよね!
日本では考えられない。
あちこちで新しい建物はできているし、きれいなカフェも至るところにある。
そんな感じで今のカンボジアはイケイケな雰囲気がある。
ただ一方で、月に100ドル未満で生活をしている家族も少なくない。
悲しいことだけど、今でも町を歩いていると、ゴミを拾っていたり物乞いをしている人の姿も見かけるよ。
うわさ3:カンボジアに行くとマラリアにかかりやすいんでしょ?
実際には、マラリアになったことがあるという人はそんなに会ったことはない。
その理由はこちら。
(出典:fit for travel)
この図はカンボジアでマラリアのリスクが高い場所を示しているんだけど、プノンペンとシェムリアップのほうは特に色が薄くなっているね。
そこはマラリアの発生リスクがほとんどないとされている場所なんだ。
ほかの場所の多くも low risk と示されている。
ただ、モンドルキリ州やラタナキリ州のような高原のほうに行くとリスクが高くなるから注意しておこう。
以上のように、カンボジアではマラリアの発生場所は限られているけど、デング熱は全土で発生しているしなったことがある人も多い。
デング熱はマラリアのように死亡率が高い病気ではないけど、なると全身がとても痛むような苦しさみたいなのでできる限り予防していこう!
まとめ
地雷:一部の州に地雷はあるけど都市部にはほとんどない。
貧困:全体で考えると、カンボジアは確実に豊かになっている。
マラリア:マラリアよりもデング熱
今回はデータで見てきたけれど、データではわからないことももちろんあるよね!
そこの雰囲気だったり匂いだったりはやっぱり行ってみなきゃわからない。
行く前はなんか未知の場所すぎて怖いかもしれないけれど、一回行ってみると案外普通だったりするんだ。
気が向いたらぜひ航空チケットを買って行ってきてみてね。
いいところだよ!